「記録と表現—立ち止まり、また動き出す」*第18回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展2022

「記録と表現—立ち止まり、また動き出す」*第18回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展2022

23.02.21

いよいよ今週末より成果展がスタートします!初日の25日(土)はイベント盛りだくさん。皆さまのご来場をお待ちしています🙌
#Repost @fukuoka_asian_art_museum
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「記録と表現—立ち止まり、また動き出す」*第18回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展2022
今年1月より福岡アジア美術館にて滞在制作を行っている3組のアーティストたち。
いよいよ今週末、2月25日(土)よりレジデンス成果展が幕開けとなります。
約60日の滞在期間の締めくくりとなる展覧会は、Artist Café Fukuoka(月曜休館)および福岡アジア美術館(水曜休館)の2会場にて開催。3月5日(日)までの期間ご観覧いただけます。観覧無料となっておりますので、ぜひ彼らが福岡の様々な場所や人々を訪れ残した足跡の結晶をご覧いただきたいと思います。
展覧会初日となる2月25日には福岡アジア美術館にてオープニング・イベントを開催。
13時の開始から19時の終了までの約6時間にわたり、3組が交代でトークや上映会を実施します。参加作家の下寺孝典さんは自身のトークに続き屋台風おでんを提供する予定です。
★ドクペルー(ホセ・バラド、ヒメナ・モーラ)@docuperu
◆上映会&トーク「記憶を編む」2月25日(土)13:00-15:00/福岡アジア美術館 あじびホール
当館レジデンス史上初となる南米ペルーからのアーティスト。20年以上にわたるキャリアの中で、南米諸国を中心とした各地で合計350本以上のドキュメンタリーを制作してきました。誰もがドキュメンタリー映像を通じ、身近な事を題材にした発信や表現が出来るようにするという使命を帯びてもいます。
今回、市民公募による映像ワークショップ「記憶を編む」を通じて、ドクペルーが持つドキュメンタリー制作のノウハウや哲学を伝えつつ、映像制作に取り組んでいます。
成果展ではこのワークショップへの参加者がそれぞれで決定したテーマに沿って制作した作品を上映します。写真に写っているグループは、福岡在住のあるスペイン人の生活をドキュメンタリーの題材に選んだとのことで、どんな仕上がりになっているのか楽しみです。
ドクペルー自らも作品制作に取り組んでおり、今回撮影場所に選んだのは、ペルーに雰囲気が似ているという福岡県うきは市。うきはの牧場や農場を舞台にした心温まるエピソードや、同地の酪農や芸術といった話を題材としています。
★長野櫻子(@sakurako_nagano)
◆上映会&トーク「記憶と孤独と短編アニメーション」2月25日(土)15:30-16:30/福岡アジア美術館 あじびホール
福岡在住で、これまで様々な土地を訪れその土地の文化や人々をテーマとしたアニメーションでの表現に取り組んできた長野さん。短編のアニメーション制作だけではなく、場所や建物に違った表情を加える映像インスタレーションも制作するなど、自身の表現手段として選んだアニメーションという方法を駆使し幅広く活動しています。
今回は新型コロナウイルスのパンデミックによる社会の変化と人々の暮らしをテーマとした短編アニメーションを制作しています。6人の福岡の人々にインタビューを行い、年齢も性別も異なるそれぞれの経験を1本のアニメーションにまとめますが、今回はなんと全編手書きのアニメーションに単独で挑戦。スタジオでは、ライトテーブルにひたすら集中して向かう日々が続きます。
成果展では新作の予告編に加えこれまでに制作した作品もあわせて上映いたします。
★下寺孝典(@takanori_shimodera)
◆トーク&パーティー「動く屋根の下で」2月25日(土)17:00—19:00/福岡アジア美術館 アートカフェ
下寺さんは屋台をこよなく愛する作家兼研究科で、これまで世界各地の屋台文化を研究し、屋台にまつわる様々なものを制作してきました。タイやインドなどアジアの屋台シーンに自ら飛び込み、長期間にわたる綿密な記録・観察はもちろんのこと、現地の屋台ファクトリーで屋台そのものを「製造」するなど活動はアグレッシブそのもの。
そのアグレッシブさで長年出入りしている屋台文化の代表格「福岡・博多」はある意味ではホームグラウンドともいえ、屋台人生で生み出された力をふんだんに発揮し制作や研究に勤しまれています。
今回もやはり福岡の屋台製作所に潜入し作品作りの毎日。そして福岡に並ぶあまりにも多彩な屋台にも日夜潜入し、奥深い福岡の屋台文化の研究は尽きることがないようです。
成果展では、今回製作しているさまざまなスタイルの屋台の屋根をアートカフェに展示し、その下でアジアの屋台と人々が集う路上文化について話します。

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